キラキラネームの弊害

キラキラネームの弊害

キラキラネームの弊害として最近もっともよく話題に上がるのは、特殊な名前だと大手企業の採用面接に受かりにくい、という事です。

 

実際に去年行われた企業向けのアンケートの一部にキラキラネームについての項がありましたが、特に大企業になるほど名前には敏感で、キラキラネームの求職者の採用は避けたい、とする声が多く上がったそうです。

 

有名大学出身で、人柄も成績も申し分ないのにも関わらず、
十数社の採用面接にすべて一次審査で落選した、という学生もいるということです。

 

特に固い職場の営業職などでは取引先に与える影響も懸念され、同程度の評価の学生が二人応募してきた場合は、いわゆる普通の名前の方の学生を採用する傾向にあるとのこと。

 

この場合、名前の印象のみが独り歩きし、実際の学生についての正しい評価がなされなかったという意味で、キラキラネームは子供の将来にいらぬ壁を作る結果となってしまいました。

 

親が特殊な名前を子供につける、イコールそのような親に育てられた子供も変わっているのではないか、という思いもあるようです。

 

また、昨今は医療現場からもキラキラネームについて警報が上がっており、読みが難しい名前のせいでカルテの制作に余計な手間を取られることや、救急で運ばれた患者に対して呼びかけが困難となる場合など、具体的に事案を挙げて混乱する医療現場の現状を明らかにしました。

 

名前については基本的に他人が口を出すべきではないことは勿論承知しているが、一分一秒を争う救急現場の医師の苦労もわかってほしいと、スタッフがツイッターなどに投稿したものです。

 

このように単純に漢字が読めないことに対する弊害から、名前の印象によるバックボーンの想像など、名前だけで様々な影響があり、それに伴う弊害も当然ながら見過ごせないという事がわかります。